サイリスタ/トライアック
目次
FAQ-ID = thyris- nnnn
thyris -0001
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交流の制御に適した素子は?
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| Q1 |
位相制御にて交流(50Hz/60Hz) を制御したいのですが、
サイリスタを逆直列に2個使用する方法と、トライアック1個で済ませる方法とどちらが好ましい方法でしょうか?
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| A1 |
トライアックを推奨します。
トライアックは、交流回路の制御を行うことを目的として開発されたものです。
トライアックを使用した交流制御回路は、サイリスタに比べ構成が簡略化され、コスト低減が図れます。
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(2004/01)
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| Q1 |
トライアック AC08DGMを使用しています。小負荷の場合、動作が不安定になりますが、どのような原因が考えられますか?
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| A1 |
トライアックの最小電流は、オン状態を維持できる最小のオン電流である保持電流で規定されています。電流定格の大きな製品はそれにつれて保持電流の値も大きくなります。小負荷の時に電流定格の大きな製品を使用すると、オン電流は保持電流以下となり誤動作を招くことになります。
対策としては、保持電流値が小さい小型の製品をご使用ください。
(2007/12)
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| Q2 |
サイリスタを使用しておりますが、時々ゲート・トリガ信号がないのにサイリスタが ONします。
考えられる原因を教えてください。
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| A2 |
dV D/dt による誤点弧の対策はとられておられますでしょうか?
もし、対策をとられておられないようでしたら、誤点弧対策として、
ゲート(G)・カソード(K)間に R:1kΩ、C:0.01〜0.1μF
アノード(A)・カソード(K)間に R:100Ω、C:0.022〜0.1μF
を目安として図のようにそれぞれ挿入してください。
C,R値は使用温度範囲、ノイズ環境等を考慮し選定してください。
(2008/02)
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(2008/02)
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thyris -0801
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臨界オフ電圧上昇率 dVD/dt
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| Q1 |
サイリスタの誤動作の原因に臨界オフ電圧上昇率 dVD/dt がありますが、この臨界オフ電圧上昇率 dVD/dt とはどのような値ですか?
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| A1 |
dV D/dtとは、下図のような交流電源電圧波形に重畳されるサージ電圧や、スイッチ投入時の印加電圧の立ち上がりの傾斜のことを言います。
この傾斜の急激な電圧がサイリスタのアノードに正、カソードに負として印加された場合、サイリスタは誤点弧(誤動作してオンする)します。
サイリスタ製品では、オフ状態からオン状態へ移行しない最大の電圧上昇率を臨界オフ電圧上昇率 dV D/dt[V/μs]として規定しています。
(2007/12)
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| Q2 |
dVD/dtの温度特性はどのようになりますか?
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| A2 |
温度が高いとdV D/dt耐量は小さくなります。
これは、ゲート・トリガ電流IGTが正の温度係数をもっておりますので、高温になると見かけ上高感度になるためです(誤点弧しやすくなる)。
(2007/12)
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(2007/12)
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thyris -0003
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AC08FSMとAC08FSMAとの違いは?
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| Q1 |
AC08FSMは生産中止と聞きました。
代替品はAC08FSMAになると思いますが違いを教えてください。
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| A1 |
パッケージの違いにより、絶縁耐圧が下がります。
AC08FSMAはリードフレームのつりピン切断跡が露出しております。
このため、絶縁耐圧1500Vの保証がございません。
(2007/07)
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(2007/07)
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| Q1 |
AC08FSMが生産中止となり、AC08FSMAに変更になるのはどのような理由からなのでしょうか。
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| A1 |
パッケ−ジの統一化の一環です。
標準品であるAC08FSMAのパッケージ(MP-45)への一本化を進めております。ご了承の程お願いいたします。
(2007/07)
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(2007/07)
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| Q1 |
保持電流とはどのような電流のことですか?
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| A1 |
ゲート・トリガ電流にてオンしたサイリスタ/トライアックの、オン状態を持続できる最小のアノード電流のことです。
一度オン状態となったサイリスタ/トライアックは、ゲート電流を止めても保持電流が流れていればオン状態を持続します。
オフさせるためには、アノード電流を保持電流以下にするかアノードをある時間−(逆バイアス)にすることになります。
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| Q2 |
「電気的特性表」の保持電流5mA(MAX)の意味を教えてください。
本来は最小電流値が規定されるのではないでしょうか?
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| A2 |
保持電流5mA(MAX)とは、弊社の規格値ですので本製品は5mA以下の特性を持った製品であることを意味します。
製品をご使用される側から見た場合、カタログ規格値以上の保持電流5mA以上を流せば確実に保持できる意味になります。
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| Q3 |
03P2Jのデータシートにて、保持電流の条件欄にVDM=24V,ITM=1Aと記載してありますが、このVDM,ITMはどこの電圧、電流のことですか?
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| A3 |
V DM=24V,I TM=1Aは、アノード・カソード間の電圧、電流のことです。
保持電流の測定は、この条件から電流を徐々に絞って5mA以上でオン状態が保持されることを確認しています。
(2008/02)
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(2008/02)
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thyris -0101
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モータの正逆運転回路への使用
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| Q1 |
下図基本回路例のモータの正逆運転回路において、トライアックの使用方法に誤っているところはないでしょうか?
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| A1 |
モータの正逆運転回路では、一方のトライアックがオン状態で、いままでオフ状態であったトライアックがオンすると、進相コンデンサC1の充電電荷の放電ループが形成され、きわめて過大なパルス電流が2つのトライアックに流れトライアックを破壊します。
対策は、進相コンデンサC1からの放電電流を制限することです。
下図対策回路例のように、C1とシリーズにインダクタンスLを挿入することをお奨めします。
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(2004/12)
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| Q1 |
絶対最大定格の電流二乗時間積は、具体的にどのような計算で求めればよいのでしょうか?
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| A1 |
電流二乗時間積の計算は、パルス電流値の二乗×パルス幅で求めます。
(2006/10)
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(2006/10)
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| Q1 |
周囲温度45℃の時に、AC10DGMの金属フィン部の表面温度を測定した結果約55℃になったのですが、この温度はトライアックの性能・機能上問題ない温度でしょうか?
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| A1 |
問題があるかどうかは接合部温度Tjの確認が必要です。
AC10DGMの接合−ケース間熱抵抗Rth(j-c)は1.8℃/Wですから、周囲温度45℃で、温度測定値(Tc)が約55℃であった場合のTjは以下の様に求められます。
Tj=1.8×Pd+55
お客様にてPdを算出していただき、上記計算式にてTjが接合部温度125℃以下であることをご確認ください。
[関連FAQ]
熱設計
(2006/10)
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(2006/10)
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| Q1 |
サイリスタ/トライアックのマーキングを教えてください。
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| A1 |
サイリスタ/トライアックのマーキングは以下のようになります。
(1)TO-92外形
SCR
| マーキング | 品名 |
| P2M | 03P2M |
| P4M | 03P4M |
| P4G | 03P4MG |
| P6G | 03P6MG |
TRIAC
| マーキング | 品名 |
| 0V8D | AC0V8DGM |
| 01D | AC01DGM |
(2)SOT-89(パワーミニモールド)
SCR
| マーキング | 品名 |
| JB | 03P2J |
| JD | 03P4J |
| JE | 03P5J |
TRIAC
(3)MP-3,MP-3Z
SCR
| マーキング | 品名 |
| 3P4J | 3P4J,-Z |
| 5P4J | 5P4J,-Z |
| 5P6J | 5P6J,-Z |
| 8P4J | 8P4J,-Z |
TRIAC
| マーキング | 品名 |
| AC03D | AC03DJM,-Z |
| AC03F | AC03FJM,-Z |
| AC05D | AC05DJM,-Z |
| AC05F | AC05FJM,-Z |
(4)TO-202AA(MP-7)
SCR
| マーキング | 品名 |
| 2P4M | 2P4M |
| 2P6M | 2P6M |
| 2S2M | 2S2M |
| 2S4M | 2S4M |
| 2V5P4 | 2V5P4M |
| 3P4MH | 3P4MH |
| 3P6MH | 3P6MH |
TRIAC
| マーキング | 品名 |
| AC03D | AC03DGM |
| AC03F | AC03FGM |
(5)TO-220AB(MP-25)
SCR
| マーキング | 品名 |
| 5P4M | 5P4M |
| 5P6M | 5P6M |
| 8P2M | 8P2M |
| 8P4M | 8P4M |
TRIAC
| マーキング | 品名 |
| AC05D | AC05DGM |
| AC05F | AC05FGM |
| AC08D | AC08DGM |
| AC08F | AC08FGM |
| AC10D | AC10DGM |
| AC10F | AC10FGM |
| AC12D | AC12DGM |
| AC12F | AC12FGM |
| AC16D | AC16DGM |
| AC16F | AC16FGM |
(6)TO-220類似(MP-45)
SCR
| マーキング | 品名 |
| 5P4 | 5P4SM |
| 5P6 | 5P6SM |
| 5P4A | 5P4SMA |
| 5P6A | 5P6SMA |
| 8P2 | 8P2SM |
| 8P4 | 8P4SM |
| 8P2A | 8P2SMA |
| 8P4A | 8P4SMA |
TRIAC
| マーキング | 品名 |
| 03D | AC03DSM |
| 03F | AC03FSM |
| 03DA | AC03DSMA |
| 03FA | AC03FSMA |
| 05D | AC05DSM |
| 05F | AC05FSM |
| 08D | AC08DSM |
| 08F | AC08FSM |
| 10D | AC10DSM |
| 10F | AC10FSM |
| 12D | AC12DSM |
| 12F | AC12FSM |
| 16D | AC16DSM |
| 16DA | AC16DSMA |
(2006/06)
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(2006/06)
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| Q1 |
350P12S(SCR)の代替品はありますか?
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| A1 |
申し訳ありません。代替品はございません。
350P12Sの仕様は、350A,1200Vです。
弊社には、現在このような大電流、高耐圧のSCRはございません。
(2007/02)
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(2007/02)
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thyris -0601
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実効オン電流定格と平均オン電流定格
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| Q1 |
実効オン電流定格とは、どのような定格ですか?
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| A1 |
指定された条件のもとで、サイリスタやトライアックに連続して流しうる実効値電流と定義されています。
実効オン電流は、接合における電流密度、構成部品の電流容量、温度上昇が許容値を超えないことなどの条件により制限されます。したがって、実効オン電流定格は素子の設計によって定まっており、冷却条件を変えても変わりませんので、どのような電流波形を流す場合でも、周囲温度あるいはケース温度を問わず、この値を超えての使用はできません。
(2007/06)
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| Q2 |
平均オン電流定格とは、どのような定格ですか?
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| A2 |
指定された温度、電流波形、周波数の条件のもとで、サイリスタの順方向に連続して流しうる電流値を、1サイクルにわたって平均した値をいい、一般には、商用周波数50/60Hz、単相半波180゜通電の時の値が示されます。したがって、トライアックにはこの定格はありません。
(2007/06)
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| Q3 |
平均オン電流定格の適用できる周波数範囲はどのようになりますか?
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| A3 |
通常50〜400Hzの周波数に制限しています。これは、あまり周波数が低いと、オン電流通電中の接合温度上昇が許容値を超えてしまうことが生じるためです。また、周波数に上限があるのは、周波数が高くなるに従い、サイリスタ内部の温度上昇が一様でなくなり、平均温度としては許容値内でも、部分的に定格を超えることがあるためです。
(2007/06)
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(2007/06)
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| Q1 |
8P4SMAのゲート・トリガ特性で、ゲート・トリガ電流I GT=MAX.10mA、ゲート・トリガ電圧V GT=MAX.1.5V(Tj=25℃)が規定されています。また、ゲート特性例の図も示されています。
MAX.規定なので、図の塗りつぶし範囲のゲート・トリガ電流、電圧なら、サイリスタはオンするのですか。
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| A1 |
いいえ、最悪特性値のMAX.規定であり、ご使用条件ではそれより大きな電流、電圧で設計してください。
グラフの塗りつぶし部分は、この範囲にこの製品の特性が分布していることを示しています。
なお、サイリスタのゲートとカソードの端子間はPN接合のダイオード構造で、その間にゲート感度を調節する並列抵抗や直列抵抗の成分が含まれた特性になっています。
サイリスタをオンさせるには、ゲート・トリガの電流と電圧を考慮する必要がありますが、電圧は電流を流した結果、端子間に生じる付随的な値です。したがって、オンさせるにはゲート・トリガ電流のMAX.規格以上の電流を流す必要があります。
このとき、電流を供給しようとする電源電圧が、ゲート・トリガ電圧の規格より低ければ、ゲート・トリガ電流を確実に流すことができないことになります。
(2008/05)
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(2008/05)
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