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Volume 56 (2005/12/16)

話題のデジタルムービーカメラのレンズ制御で活躍するNECエレクトロニクスのモータドライバIC (1/2)


デジタルムービーカメラの進化とモータドライバICの役割

デジタルカメラとムービー機能を一体化し、デジタルカメラのハンディさでムービーを"いつでも、どこでも、手軽に"楽しむことができるデジタルムービーカメラ。メモリカードを記録媒体とするため、記録部の駆動メカニズムが必要なく、信頼性が高くコンパクトなサイズを実現しています。また、ムービー撮影中に500万画素の高精細写真の撮影が可能など、使い易さの面でも、画質の面でも著しい進化を遂げています。

記録部の駆動メカニズムは必要なくなりましたが、フォーカスやズームなどの機能ではモータ駆動が必要です。その際、マイコンからの制御信号を受けて電圧・電流にてモータを回転させるのが、ドライバICの役割なのです。


モータドライバICの応用分野

モータドライバICが制御するモータの種類には、フォーカスのモータ駆動に使用するステッピングモータ、ズームのモータ駆動に使用されるDCモータ、ディスクを回転させるためのスピンドルモータなどがあります(図1)。NECエレクトロニクスでは、それぞれのモータ駆動に最適なモータドライバICを提供しています。


デジタルムービーカメラに求められるモータドライバICの性能

デジタルムービーカメラでは、何よりモータ駆動時の静音が求められています。ムービーでは映像と音を同時に録画するため、デジタルカメラでは気にならないズーム音(モータ駆動音)も、雑音として記録されてしまうからです。このモータ駆動音をより静かにするためには、電流波形をよりなめらかにする必要があります。そのため、モータドライバICではマイクロステップという駆動方式が採用されています。マイクロステップ駆動方式とは、隣り合う磁極に流す電流値の差を段階的に切り替えることで、ステッピングモータをきざみの小さなステップで回転させる方式です。マイクロステップ駆動方式も、64分割から128分割へと、より静音化へと進化しています。

また、"小さく、薄く、軽く"というデジタルムービーカメラのトレンドに合わせて、モータドライバICにも、高性能でなおかつ、より小さく、より薄いパッケージが求められています。デジタルムービーカメラは、デザインによっても売れ行きが左右されるため、デザインの自在性を高めるためにも、モータドライバICの小型化・薄型化は不可欠な要素なのです。


NECエレクトロニクスのモータドライバICの特長

モータドライバIC製品マップ

NECエレクトロニクスでは、デジタルムービーカメラに求められる静音化、小型・薄型・軽量化のニーズに応えるモータドライバICを提供しています(図2)。たとえば、ステッピングモータドライバIC「μPD168117AFC-BA2」は、パルス入力により128分割のマイクロステップ制御が可能で、低騒音・低振動でモータを駆動することができます。またMOSプロセスの採用により、バイポーラトランジスタを用いたドライバと比べ、消費電流および出力段の電圧ロスが低減できるなど低消費電力のニーズにも対応しています。さらに、7チャンネルHブリッジドライバにより、同時に2個のステッピング・モータ駆動、2個のDCモータ駆動および1個のコイル駆動などが可能となっています。サイズも6mm角の64ピンFLGAパッケージを採用しており、実装面積・実装高さの低減に貢献しています。


半歩進んだ最新技術に対応

続々と高機能な新製品が登場し、製品のライフサイクルがますます短くなっているなかで、いち早く128分割マイクロステップ駆動方式を採用し、高いレベルの技術をお客様のニーズに合わせたリーズナブルな価格で提供するというNECエレクトロニクスの開発姿勢は、ユーザから高い評価を得ています。パッケージについても、大きさは9mm角の48ピンTQFPから6mm角の64ピンFPLGAへ、さらに厚さも1.2mmから0.75mmへとセットの小型、薄型化に対応しています。このように、NECエレクトロニクスでは、最新のデジタルムービーカメラのニーズにいち早く対応する技術革新を続けています。

さて、ここでお客様の声をご紹介しましょう。NECエレクトロニクスのモータドライバICを採用し、デジタルムービーカメラ「Xacti DMX-C5」を開発された三洋電機株式会社パーソナルエレクトロニクスグループ DIカンパニー 技術・購買統括ユニット DI設計ユニット 設計一部長の杉本和彦様にお話を伺いました。



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