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NECエレクトロニクスは、自動車分野のソフトウエア・プラットフォーム標準化活動の一つであるJasParに加盟しました。JasPar(Japan Automotive Software Platform and Architecture)とは、自動車メーカが幹事を務める非営利団体で、自動車を制御するソフトウエアの仕様および関連技術の標準化を促進し、各メーカが共通利用することで、非競争領域における開発の効率化を目指しています。今回、当社はJasParに加盟することで次世代技術の早期実用化、さらに自動車分野のエレクトロニクス発展に貢献していきます(図1)。
JasPar設立の目的や活動内容についてご紹介するにあたり、JasParの事務局の運営に努めている香野様、松本様、細谷様にお話をお伺いしました。
■JasPar設立のきっかけは?
JasPar設立のきっかけは、もともと自動車工業会のソフトウエア分科会の会合のなかで、現在主流の自動車通信規格CANより高速な次世代通信規格について、何を選んだらいいか、各メーカの垣根を越えて一緒に勉強していこうといった動きが2001年から2002年にかけて出てきたのがはじまりでした。ちょうどその頃、欧州で次世代車両LANの実現をめざす「FlexRayコンソーシアム」や自動車のソフトウエアや電子アーキテクチャの共通化を目指す「AUTOSARコンソーシアム」が設立されたのですが、世界的規模のため組織が非常に大きく、また地理的にもハンディがあったため、なかなか情報を入手するのが大変でした。であれば日本のなかで何かしたいという思いが湧いてきて、2004年にJasParの設立に至ったのです。はじめは自動車メーカだけでしたが、関連する車載メーカや半導体、ツールメーカなども加わり、現在では日本メーカだけでなく海外メーカにも参加して頂いています。
■JasParとはどのような活動をしていますか?
JasParは、7つのワーキンググループに分かれており、そのうち3つが次世代の高速通信規格といわれているFlexRayの実用化に向けて、現在月1回の会合を持ち、活動を行っています。FlexRay回路ワーキンググループでは、半導体などの回路について取り決めを行っており、FlexRay配索ワーキンググループでは、車輌内通信で効率のよい通信を行うため最適な配線の場所や長さなどの配線検証を行っています。さらに知的財産権ワーキングループでは、JasParのルール作りをすすめています。今後、ソフトウエア開発ツールの規格、共通化をめざすツールワーキンググループも2月に準備委員会を作り、立ち上げていく予定です。まずはFlexRayについて、2005年度までにJasParで規格や仕様について実用化の検証を行っていきます。そのあとはJasPar会員各社でそれぞれ開発を進めていく予定なので、近い将来、自動車にFlexRayが搭載されていくことになると思います。
JasParは、自動車に関連するメーカが集まって次世代の技術や仕様について話し合う、日本では画期的な試みです。細部にわたって規格を共通化することにより、半導体など部品の共通化や評価、検証の期間短縮など現実的に規格を採用する際の課題を解決することができます。今後もFlexRayだけでなく、共通化できる技術については、早期に導入できるよう協力して行きたいと考えています。ですから、今後取り扱う分野はますます広がっていくものと思っています。
■半導体メーカに期待することは?
NECエレクトロニクスをはじめとした半導体メーカに期待することは、われわれ自動車メーカの理想とする考えを半導体として技術的に実現して欲しいと思っています。全ての考えを半導体に取り込んでくれたらベストなのですが、なかなか技術ハードルが高いところもあるようなので、われわれ自動車メーカの求めることと半導体メーカのできることをすり合わせながら、最新技術の実現に向けて一緒に取り組んで行って頂きたいと考えています。