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今や生活のなかで必需品となりつつある携帯電話。おおよそ日本国民の一人に一台は持つほどに広く普及しています。しかも用途としては、電話本来の機能である通話だけでなく、電子メールやインターネット、デジタルカメラなど多機能化が進んでおり、さらに今後もTV電話や動画通信などのサービスが普及していく見込みです。
これに伴い、携帯電話のデザインも変化してきました。用途として通話が中心であった頃は、小型・軽量のストレートタイプが主流でした。次に携帯電話による電子メールやインターネットが普及してくると、より大きな表示画面が必要になり、折りたたみタイプがメインとなってきました。さらに現在においては、第三世代携帯電話が本格化していくなかで、今後普及していくテレビ電話や動画通信など新たな用途に対応するデザインが求められており、ディスプレイが本体に対して180度スライド回転するタイプや二軸回転させるタイプが出てきています(図1)。
このように携帯電話のデザインの多様化がすすむなかで、現在デザインに制約を与えている要因の一つである携帯電話本体から液晶パネルへのデータ転送に対して、NECエレクトロニクスでは、高速シリアルインタフェース規格「Mobile CMADS™」方式を提案しています。そしてこの度、より手軽にこの規格を採用していただけるよう「Mobile CMADS™」方式を採用した中継(ブリッジ)IC「μPD161451」のサンプル出荷(写真1)を開始しました。
「μPD161451」は、携帯電話の本体側に搭載し、パラレル形式のデータをシリアル形式に変換して、液晶パネル部分に搭載された液晶ドライバICに転送します。もちろん、「Mobile CMADS™」方式採用の液晶ドライバICもすでにご用意しています(図2)。
これら製品を用いると、データの信号配線数が従来の18本から4本に削減できるため、携帯電話本体と液晶パネルをつなぐヒンジ部分をかなり細くすることができ、携帯電話のデザインの自由度が広がります(図3)。
また、データの転送に伴う消費電力やEMIノイズの低減も実現しており、通信・通話時間や品質への影響も極力抑えたかたちで、動画などの大容量データを高速に転送できます。
NECエレクトロクスでは、いち早く携帯電話用液晶ドライバICの開発に着手し、お客様のニーズに応えてまいりました。今回製品化した「Mobile CMADS™」方式採用の中継(ブリッジ)ICと液晶ドライバICは、データの信号配線数の削減により、自由なデザイン設計を可能にするだけでなく、低消費電力・低EMIノイズによる大容量かつ高速のデータ転送の実現により、携帯電話の開発に貢献するものです。 NECエレクトロニクスは、今後とも携帯電話の高性能化・多機能化に応えるソリューションを提案してまいります。