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ワイヤレスUSB(WUSB)の無線技術には,広い帯域を用いる近距離向け高速通信技術である「WiMedia準拠UWB(Ultra Wideband)方式」を採用しています。「USB 2.0の無線版」を目指し、USB2.0の特長を活かした次のようなメリットを備えております。
ワイヤレスUSBの特長として、「パソコンと周辺機器を接続するような約3mの距離でのデータ転送速度は理論値最大480Mbps」と既存のUSB2.0と同等の性能を実現します。プリンタ、外付けストレージなど、高速で大容量なデータ転送を必要とする機器の設置が楽になりますし、携帯型HDDプレーヤやデジタルカメラといった携帯機器のデータをパソコンに転送するためケーブルを持ち歩く必要がなくなります。
Wireless USB規格は従来のUSB規格と共通部分が多く、既存システムからの移行には、Wireless USB規格準拠のモジュールを内蔵または外付けにアタッチすることで、既存システムをワイヤレスUSB (WUSB)に対応させることができます。そのため、パソコンなどでは既存のドライバをそのまま使用することができます。
WiMedia準拠UWB方式を採用することで、高速なワイヤレス通信に加え、送受信回路の低消費電力化を実現することが可能となります。また、パソコンや周辺機器が複数存在する場合、ワイヤレスUSBでの通信は、多対多の通信を想定した無線システムとは異なり、「ホスト(パソコンやゲーム機、など)」と「デバイス(周辺機器)」といった主従関係をあらかじめ機器間で決めておき、通信するネットワーク接続形態を1対多に限定することで回路規模の低減を実現しております。さらに、RF処理部にもCMOS技術を活用できるため、既存の生産ラインを流用可能で、生産コストを抑えることができるほか、将来のインテグレーションにも対応が容易です。
ワイヤレスUSB(WUSB)に対応したホスト・デバイスは、特別な設定なしに相互に通信が可能です。反面、セキュリティの設定をしないと、電波の届く範囲では誰でもデータを受信できるため、ユーザが意識しない間にデータが盗まれたり、書き換えられる問題があり、あらかじめ対策が必要な状況となっております。ワイヤレスUSB (WUSB)では、有線並みのセキュリティを確保するために、ホストとデバイス間で特別な手順を経る仕組みを使用します。