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NaviEngine®


カーナビは、全世界で年間1000万台の市場を持ち、今後ハイエンド機種を中心に車載カメラを活用した運転支援機能が追加されるなど、より一層の安全・安心に寄与するようになっていくことが期待されています。
NECエレクトロニクスでも、今後の自動車のインテリジェント化に必須な頭脳部分を担う装置としてのカーナビの進化に期待し、注目分野としてマイコンを中心として半導体ソリューションの確立に努めてまいりました。

その最も大きなものがマルチコア技術です。
NECエレクトロニクスではNEC中央研究所と共に20年来研究を進めて参りましたが、2000年に発表した「MP98」という携帯情報端末向け4コアプロセッサで、強力なパフォーマンスと圧倒的な低消費電力動作を実現しました。その後、この技術を軸として、2005年にはモバイル機器向け4コアプロセッサ「MP211」、動画認識による安全運転支援機能を実現した128コアプロセッサ「IMAPCARR」を出荷して参りました。

このページでご紹介する「NaviEngine」は、この「MP211」の技術を基にした、カーナビ向けマルチコアSoCです。



マルチコアプロセッサにより「性能」「消費電力」「コスト」の最適化を実現

最大の特徴であるマルチコアは、今後求められる膨大な演算を円滑に処理すると共に、ソフトウエアの互換性/継続性を維持するために最適なソリューションです。
今後カーナビは、位置情報表示のみならず、「IMAPCAR」で実現した運転支援機能、更には走行制御を担い、将来的には自動運転に至るまでの高機能化が見込まれています。したがって、過去のソフトウエア資産を活かしながら、次世代の高度な機能を次々と蓄積していく必要があります。

「NaviEngine」は、カーナビ向けSoCとして世界で初めてSMP(対称型マルチコア・プロセッサ)技術を採用した製品開発に成功いたしました。「NaviEngine」を用いることにより、ソフト資産の継承と高機能・高性能なカーナビ構築を両立することが可能となります。


NaviEngineの特長

業界初のSMP対応CPUとして、ARM社と共同開発MPCoreを採用


ARM11コア(480MIPS@400MHz)を4個内蔵

携帯電話で広く使われているCPUを用いることで、市場に豊富なミドルウェア、ソフトウェア開発ツールを利用可能


SMP* アーキテクチャにより並列動作:最大1920MIPS

SMPに対応した基本ソフト(OS)により、シングルCPUのソフトをそのまま動作





IOバスとメモリバスを二重化し、開発効率とメモリ利用効率を向上

「NaviEngine」は、マルチメディア業界標準バスを採用したことにより、社内外に存在する多くのIPコアを活用して、多機能なシステムLSIをスムーズに構築できます。またメモリや外部ストレージにアクセスするバスは当社独自のものを整備しており、メモリの利用効率が向上しています。

「NaviEngine」は標準で、メモリはDDR2、外部ストレージについては、SATA、USB2.0、CFなどをサポートしているため、現在広く流通している、コストパフォーマンスに優れた様々な機器を接続・拡張することができます。


NaviEngineブロック図


高性能描画エンジン、LCDコントローラを搭載

高度な3D描画には、携帯電話の3D描画で大きなシェアを持ち、家庭用ゲーム機「Dreamcast」にも採用された「PowerVR」アーキテクチャの「SGX535」が搭載されています。描画APIはOpenGL、DirectX9など幅広く対応しており、多彩な表現が可能です。

またディスプレイコントローラは、1024*600ドットの7レイヤ描画に対応していますので、多彩な地形描画により、カーナビの使い勝手を向上させます。


PowerVR SGXブロック図(提供:イマジネーション・テクノロジーズ社)


充実した開発環境

今後、ソフトウエア開発プラットフォーム「NE1-TB」において開発サードパーティ各社と連携して、WindowsCE、T-Kernel、VxWorksなどに対応したマルチコア環境を整備していきます。

下記は「NaviEngine」を軸としたハイエンドカーナビシステムの構築例です。カーナビシステム設計をお考えのお客様、「NaviEngine」を是非ご検討下さい。


NaviEngineを使ったカーナビシステム例


※NaviEngineは、NECエレクトロニクス株式会社の日本における登録商標です。
※その他,記載の会社名,製品名などは,各社の商標または登録商標です。